研究成果

2014年

関節リウマチの原因物質を特定(2014年10月)


京都大学再生医科学研究所生体機能調節学分野の伊藤能永助教、坂口志文客員教授および京大病院リウマチセンターを中心とする研究グループは、関節リウマチのモデルマウスを用いて、関節炎の原因となる免疫細胞(T細胞)が認識する自己のたんぱく質(自己抗原)を同定し、その自己抗原に対する反応性が、京大病院リウマチセンターに通院中のリウマチ患者さんの約17%に認められることを明らかにしました。(本研究成果は、米国科学雑誌「Science」2014年10月17日版に掲載されました。)本研究成果は、日ごろ京大病院リウマチセンターのKURAMAコホートにご協力いただき血液などの臨床検体をご提供いただいた患者さん皆様のご協力によって成し遂げられたものです。この場をお借りして深くお礼申し上げます。この成果をさらに発展させ、関節リウマチの治癒につながる研究を目指していきたいと思います。今後ともご協力の程、よろしくお願いいたします。


研究成果の概要

各社の新聞に紹介されました。

関節リウマチの症状は気圧と関連する(2014年1月)


医学研究科附属ゲノム医学センター特定助教寺尾知可史および当センター特定助教橋本求を中心とする研究グループは、医学部附属病院に通院しているリウマチ患者さんのデータベース(KURAMAコホート:Kyoto University Rheumatoid Arthritis Management Alliance)と、気象庁がホームページにて公開している気象統計情報(気圧、気温、湿度)との相関を統計学的に解析し、リウマチ患者さんの関節の腫れや痛みの指標と、気象データのうちの「気圧」との間に、負の相関がみられる(気圧が低いほど、関節の腫れや痛みの指標が悪化する)ことを見出しました。 リウマチ患者さんの間では、「天気の悪くなるとリウマチも悪くなる」とか「リウマチの痛みが悪化することで、これから天気が悪くなるのがわかる」などの実感があることは、昔からよく知られていましたが、実際に、リウマチ患者さんののべ2万件を超える臨床データと気象データを用いて、両者の間に相関がみられることを示したのは世界で初めてです。(本研究成果は、英文誌「PLOS ONE」の電子版に2014年1月15日(東部時間午後5時)に発表されました。)


京大リウマチ通信 第11号にも紹介しています。

各社の新聞に紹介されました。

2013年

関節リウマチ示す分子発見(2013年7月)


京大病院整形外科とリウマチセンターとの共同研究の成果が、2013年7月20日の京都新聞に掲載されました。これも患者さん皆様のご協力があってこそのことです。この場をお借りして深くお礼申し上げます。この成果をさらに発展させ、関節リウマチの診断、治療がよりよいものになることを目指して研究を進めていきたいと思います。今後ともご協力の程、よろしくお願いいたします。


京都新聞に紹介されました。

第57回日本リウマチ学会学術集会が開催されました(2013年4月)


2013年4月18日~20日、京都国際会議場で、第57回日本リウマチ学会学術集会が開催されました。当リウマチセンターおよび、リウマチセンターのコホート研究であるKURAMAコホートを用いた研究が多数発表されました。

  • KURAMAコホートにおける関節リウマチ寛解基準の検討:布留守敏、橋本求、伊藤宣、藤井隆夫、松田秀一、三森経世
  • 関節リウマチにおける臨床的寛解の維持が構造的寛解および機能的寛解に及ぼす影響 KURAMAコホートの解析:布留守敏、山川範之、橋本求、伊藤宣、藤井隆夫、寺尾知可史、山本渉、松田秀一、三森経世
  • 関節リウマチでは発症早期から手関節に傍関節性骨粗鬆がおこる:伊藤宣、布留守敏、橋本求、藤井隆夫、斎藤充、松田秀一、三森経世
  • 関節リウマチにおける後足部変形の現状と手術治療:伊藤宣
  • 歯周病が炎症性関節炎に及ぼす影響:橋本求、森将人、松尾崇史、布留守敏、伊藤宣、藤井隆夫、濱口真英、寺尾知可史、山本渉、三森経世
  • 関節リウマチに伴う貧血に対するトシリズマブの効果:橋本求、藤井隆夫、松尾崇史、森将人、近藤聖子、布留守敏、伊藤宣、寺尾知可史、濱口真英、山本渉、三森経世
  • 感染症の合併が疾患活動性と関節リウマチの治療に与える影響の検討:橋本美季子、橋本求、布留守敏、伊藤宣、藤井隆夫、濱口真英、寺尾知可史、山本渉、三森経世
  • MTX10mg/w以上への増量の有効性を予測することは可能か(DAS28-CRPを用いた検討)?:北折俊之、高木治樹、高塚和孝、小豆澤勝幸、宗圓充、伊藤宣、布留守敏、橋本求、藤井隆夫、三森経世
  • 抗CCP抗体陰性RAは抗CCP抗体陽性RAへ移行するか?:日和良介、大村浩一郎 、中坊周一郎、 中嶋蘭 、井村嘉孝 、湯川尚一郎 、吉藤元 、橋本求 、布留守敏 、伊藤宣 、藤井 隆夫 、三森 経世
  • スマートフォンを用いた自己測定侵襲データによる関節リウマチ疾患活動性予測アルゴリズムの作成:西口周、伊藤宣、篠原章夫、吉富啓之、布留守敏、松田秀一、青山朋樹

このうち、いくつかはメディアでも取り上げられました

  • 『歯周病がある関節痛患者は関節リウマチと診断される可能性が高い』
    当リウマチセンター 助教 橋本 求
    日経メディカルオンラインに掲載されました。
  • 『スマートフォンを用いた自己測定非侵襲データによる関節リウマチ疾患活動性予測アルゴリズムの作成』
    京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 西口 周
    Medical Tribuneに掲載されました。

これからも研究を進め、情報発信をしていきたいと思います。


2012年

リウマチ治療にスマートフォン (2012年1月)


関節リウマチの患者さんの病気の進行度や症状・機能障害の程度をスマートフォンで計測し、かつ医療従事者がリアルタイムに計測情報にアクセスできる画期的なシステムを開発しました。


各社の新聞に紹介されました。

詳しくは、行事のページでもご紹介しています。