関節リウマチの手術について

関節リウマチ患者さんに整形外科手術が必要になった場合には、リウマチ専門医による手術をおすすめします。

関節リウマチ患者さんに対する手術は、手術手技以外にも、リウマチに対する薬の管理や骨粗鬆症に対する注意等、特別な配慮が必要です。

京都大学リウマチセンターでは関節リウマチ患者さんのあらゆる関節に対応した手術を行っています。

①人工膝関節置換術(TKA)

ナビゲーションシステムを用いて、関節リウマチ患者さんに特徴的な強い変形に対しても安全な手術ができるよう心がけております。

②人工股関節置換術(THA)

ナビゲーションシステムを用いて、正確な人工関節の設置を目指しております。

③人工足関節置換術(TAA)

足関節の変形は関節リウマチ患者さんで多い変形です。人工足関節はもともと長期成績があまりよくありませんでしたが、手術手技の改良や新しい人工関節の登場により、飛躍的に治療結果が良くなっている領域です。

④足関節固定術

足関節固定術は人工足関節置換術と同じくらい有用な手術です。特に痛みをとる効果は大きいです。足関節固定後であっても、平坦な道であればほとんど障害はないと言われています。皮膚切開が少なくて済む、鏡視下足関節固定術については、従来は大きな変形があると難しいと言われてきましたが、当科では変形が大きい方でも積極的に行っております。

⑤外反母趾矯正術・足趾関節形成術

外反母趾等の足指の障害は、関節リウマチ患者さんに多い関節変形の一つです。「たこ」や「うおのめ」の原因にもなります。リウマチセンターでは外反母趾については、術後回復が早い遠位骨切り術を、そのほかの趾については、関節機能を温存する目的で中足骨短縮による関節温存術を積極的に行っております。

⑥人工肘関節置換術(TEA)

関節リウマチ患者さんの中には肘関節が悪くなり、髪や口まで手が届かないといった症状で悩まれている患者さんもおられます。人工肘関節置換術により、機能が回復できる可能性があります。

⑦手指の腱断裂に対する手術

関節リウマチでは腱鞘炎が続くと手の指を曲げたり伸ばしたりする腱が切れることがあります。様々な方法で手指の機能を再建しています。

⑧人工指関節置換術

関節リウマチでは手指関節の破壊が多くみられます。手指が曲がって日常生活に支障がある患者さんや、変形していることにより見た目で悩んでおられる患者さんもいます。人工指関節はそのような悩みを解決する可能性があります。

⑨脊椎手術

関節リウマチの変形の中で恐ろしいのが、頸椎の病変です。最近は生物学的製剤をはじめとする治療法の進歩により、進行する例は少なくなりましたが、進行を認める患者さんでは神経を圧迫し麻痺の原因となることがありますので、適切な時期での手術が必要です。また、最近の研究で、関節リウマチが悪いと腰の変形も進みやすいことが分かってきました。リウマチセンターには脊椎を専門としている医師がおり、安心して手術をうけていただけます。