関節リウマチ患者さんの運動療法の研究へのご協力のお願い

患者さんへ研究へのご協力のお願い

研究課題名:関節リウマチ患者の身体機能とQOL向上に有用な運動療法の検証

1.研究の目的
関節リウマチの患者さんは、関節の痛みなどのために日常生活の中で困難を感じ安静にしていることが多くなります。しかし必要以上に安静にしていると足の筋力が弱くなるため、歩行や階段昇降が難しくなるなど、生活の質の低下につながります。
このような筋力や持久力の低下を予防するには、症状に合わせて運動を行うことが大切である事はわかっていますが、どういった種類の運動が適切であるのかは詳しく分かっていません。そこで、京大病院リウマチセンターとリハビリテーション部において、関節リウマチの患者さんを対象に様々な運動を行い、筋力や歩行などの動作と生活の質の向上に最も有効な運動方法を調べる研究を行っています。

2.お願いしたいこと
研究にご協力いただける患者さんを3グループに分けて運動能力と生活の質の評価を行います。グループAに割り当てられた方は運動Aを、グループBの方は運動Bをそれぞれ8週間行って頂きます。グループCの方は運動を行わず評価のみ行い、途中で運動を希望された場合は、運動AもしくはBを指導させて頂きます。測定内容は、各種アンケート、足や腕の筋力、歩く速さ等の評価を行います。
この研究の結果は患者さんに報告いたしませんが、要望があればご説明いたします。また、この研究で得られた患者さん個人の情報は、その個人が特定できる形では一切公表いたしません。この研究で個人の遺伝情報が他にもれる可能性は全くありません。研究の成果により生じた知的財産権は患者さんには属さないことをご了承ください。また、データの提供に対して代価をお支払いすることもありません。また本研究の終了後も、患者さんのデータを保存し、将来新たに倫理委員会で認可された研究に使用することがあります。この研究への参加はいつ何時でも患者さんが申し出ていただければやめることができます。
この研究にご協力いただける場合は、京大病院リウマチセンター外来担当医にご相談ください。またこの研究について何か分からないことや心配なことがありましたら、いつでも担当医師にご相談下さい。

研究責任医師 京大病院リウマチセンター 准教授 伊藤 宣(TEL:075-751-3877)

研究のご紹介