受診を希望される患者さんへ

関節リウマチは、その患者数が全国で70万人以上と推定される「ありふれた疾患」(Common Disease)です。近年、強力な治療薬が使われるようになったことにより、関節リウマチの治療は以前と全く異なるものとなりました。そのため、関節リウマチを早く診断して強力な治療を行うことにより、速やかに病気の活動性を低い状態にすることを目指す治療が、世界的に一般化されようとしています。しかし現在の最も新しい治療を有効に活かすには、なるべく早く診断し、なるべく早く適切な治療を開始することが必要です。当センターでは、そのような早期診断・早期治療を目標として、多くの患者さんを受け入れていきたいと考えています。

これまで関節リウマチという診断をうけていない患者さんへ

関節が痛いな、関節が腫れているな、変形が進んできた、などという症状がしばらく続くようでしたら、一度当センターの外来を受診してください。専門医が、痛い関節や腫れている関節を診察し、血液検査やX線などの検査を行って、的確に診断します。(受診には原則紹介状が必要です。かかりつけの医師からの紹介状をご持参ください。)

他の医療施設で関節リウマチと診断を受けている患者さんへ

当センターでの診断ないし治療をご希望の方も、外来受診を受け入れています。ただし、京大病院は完全紹介制となっておりますので、現在治療をうけている先生から紹介状をいただいてください。また、普段は近くの医療機関で診療を受けていただき、間隔を開けて、あるいは特に症状に変化があったときに当センターを受診していただくことも可能です。

京大病院内の他の科で関節リウマチの治療を受けている患者さんへ

主治医の先生の指示がない場合は、現在の診療科で継続して治療を受けていただいて結構です。当センターは、免疫・膠原病内科、整形外科など、関節リウマチ患者さんを診療する科と共同して治療を行っていますので、「関節リウマチだから」といって、当センターに移っていただく必要はありません。安心して、現在の主治医の先生の治療を受けてください。

関節の痛み、腫れ、変形でお困りの方は、是非一度当センターの外来を受診してみてください。お待ちしています。