センター長挨拶

森信 暁雄
リウマチセンター センター長
免疫・膠原病内科 教授

2021年4月から京大病院リウマチセンターセンター長を拝命しました。ご挨拶申し上げます。

2011年5月に開設されて以来、リウマチセンターでは膠原病内科と整形外科が隣り合わせで患者様を診察させていただくスタイルをとっています。肺、腎、消化管など内科的問題を抱える患者様では薬剤の細やかな調整が必要です。また肺炎などの感染症にかかることもあります。このような場合には内科的な診療が必要です。一方、関節症状は様々で、装具や手術が必要になる場合もあります。リウマチ以外の関節疾患が合併することもあります。整形外科的な診療が必須です。センターでは、両科の協力によって、全人的な診療を提供しています。また、リウマチ通信、リウマチ教室、市民公開講座などを定期的に発行、開催しています

リウマチセンターでは関節リウマチの臨床研究も行っています。患者様にもご協力いただき、関節リウマチ患者様のデータを集積して解析しています(KURAMAコホート)が、このような解析から、関節リウマチ患者様の病態や治療法選択などについて多くの知見を得ています。今後の診療に生かせるように情報発信してゆきます。

当センターは、我が国を代表するリウマチセンターとなりました。今後も、高いレベルの診療を提供し、先端研究を行い、地域に開かれたリウマチセンターを目指します。センターの活動は、受診していただいている多くの患者様、近隣の病院、医院の先生方のご協力のおかげです。感謝を申し上げるとともに、今後も変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます

2021年4月